門田晃
VILLAGE OF SOLAR SHARINGTERRA. interview

四万十 四万十川流域
人口減少が進むエリアで
ソーラーシェアリングを基軸とした
地域復興に挑戦

高知県 TERRA四万十

施設概要

施設名 ソーラーシェアリング四万十発電所
住所 高知県四万十市西土佐須崎字大竹877 
規模 小規模(50Kw以下)
発電量 44.5kw/h
遮光率 37.4%
架台の色 黒(四万十川条例の要件に合致)
施設下の作物 ブルーベリー(有機・無農薬)

ソーラーシェアリング四万十発電所

私たちは自然生態系の保全と回復を根本的な目標としています。地球の持続可能性を保護することを最優先事項と考え、脱炭素を推進すべく、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を全国に展開することを旨としています。

日本における農業従事者の減少及び耕作放棄地の増加は、食料自給率の観点から鑑みても、深刻な問題と考えています。私たちは電気を新しい農作物と捉え、その売電収入=農業収入により、農業を持続可能な形に再設計しています。

とくに四万十では農地を保全することが、そのまま四万十川の保全につながります。

ソーラーシェアリングは農村地域から都市部の企業へ再生可能エネルギーを供給することも可能(オフサイトPPA)です。これにより、企業側の再生可能エネルギー需要に応えるのみならず、都市部と農村地域との関係を生み出し、企業側への農業体験・学習を促進しています。
そのことでIターン・Uターンの移住者の定住化を促し、農村地域の関係人口を創出することで地域活性化にも寄与することができます。

全国の様々な地域でこのような取り組みが進行しています。私たちが理念として掲げる「限りなく自然に調和した未来へ」を実現できるよう四万十を皮切りに日本各地で事業を展開してまいります。

プロジェクト担当者メッセージ

門田晃

門田晃

東京から地元に戻り、あるのが当たり前だと思っていた四万十川をより大切にしたいという思いが強くなっています。

私が東京にいた10年の間に8つあった小学校が1つになり、地域の祭りの参加者の最年少が40代後半の自分だけという状況です。地域の存続のための担い手だけではなく、農業人口、すなわち自然環境を保全する力が圧倒的に減少していると感じます。

ソーラーシェアリングは環境に最大限配慮した「畑をはぐくむ太陽光発電」であり、これは地域存続の助けになり、四万十川を含む自然環境の保全活動に寄与できる、ひとつの大きなピースになるのではないかという思いを強くしています。

農業が持つ脱炭素の可能性を最大限に利用し環境保全に活かすことが、結果として地域活性につながること。農業がただの作業ではなく喜びをもって行える業(わざ)にすることができるのではという思いを形に出来ることを信じて、取り組んでいきたいと思っています。

農業をまだ始めたばかりの素人ですが、高知県を「日本で一番希望ある農業県」にしていくために、地域の皆さんの協力を仰ぎながら地道に経験を積んでいきたいと思います。

一覧へ戻る