小野 尚弘
VILLAGE OF SOLAR SHARINGTERRA. interview

北海道余市 北のフルーツ王国
よいちワイン特区に続く
第二の新産業の礎を目指す

北海道 雪国版ソーラーシェアリング実証プラント

施設概要

施設名 雪国版ソーラーシェアリング実証プラント
住所 北海道余市郡余市町登町1863
(余市エコビレッジ内)
規模 小規模(50kW未満)
発電量 1,668kWh/年間
遮光率 37.4%
架台の色
施設下の作物 発電データ及び定点観測用設備のため栽培は無し

設備紹介

北海道は年間の日射量自体は他地域と遜色はなく、年間を通じた冷涼な気候は夏季の温度上昇が抑えられ発電効率が高くロスが抑えられることや台風の発生が少ないことによるパネル損傷のリスクが少ないことなどの優位性があると考えられているが、一方で長期に渡る降雪・積雪は発電量の低下を招くことが懸念され、現在までポテンシャルはあるものの導入量は上向かず低迷してきた。

発電前
発電後

この状況を打破するには、雪国特有の課題をクリアする必要があり、そのための専用設備を実際に設置し、通年の発電データと季節を通じたの定点観測を行うことで、設計、設備、運用面での課題とソリューションを見える化することが必須と判断し、2023年末の降雪シーズン直前に設置・運転開始をした。

現在1年5ヶ月を経過した段階では、期待以上の優良な成果が出ており、豪雪地帯における専用設備の有効性を確認できたことから、第二段階の作物生育やソーラーカーポート等適用範囲の拡大に向けた取組の準備中である。

春雪解

北海道余市町の紹介と目指す未来

積丹ブルー、北海道内一の生産量を誇るワイン醸造用ブドウ畑のある町に初の雪国版ソーラーシェアリング実証プラントを設置
北のフルーツ王国よいちワイン特区に続く、第二の新産業の礎を目指す

プロジェクト担当者メッセージ

小野 尚弘

小野 尚弘

再エネポテンシャルが高いと言われ続けている北海道が未来に向けて今しなければならないことは、人任せではなく、自分たち自身で再エネを活用して農業に続く、第二の産業の柱に育てることと考えています。

ウクライナ危機で今私たちが見ている現実は、エネルギーと食糧が他国に依存したままでは、自国のセキュリティは守ることが出来ないという非常な現実です。加えて、気候変動から眼を背けて済んだ時間はとうに過ぎたことは、ここ数年の夏の高温や激甚化する災害をみれば明らかです。

未来世代にかけがえのない地球環境のバトンを渡す責務を私達世代で止めることは許されないと考えます。

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